入院5日目(退院)

早いもので退院日。

病的な悪さはないもののお通じがこの日までなくて不安…。

手続きはお昼頃なので朝食後また歩く練習。

退院して大丈夫なのかなあとなんとなく不安。

痛み止めと便秘薬を処方してもらい、退院手続きへ。

(この後お通じもあって一安心)

 

久々のお外!まぶしい!

いやー、歩くだけでこんなに大変とはという感じです。

横断歩道をぎりぎり渡れるくらいのスピードでしか歩けない…。

痛いわけじゃないけど足元がふわふわして落ち着かず、どうしてもおなかをかばうから人がこわくてびくびく。

電車もずっと座れたのですが、それでも振動でまっすぐ座ってるという行為をすることに力を使っているという状態。

普段意識もせず行っている動作って実は筋力を使っているのだなあとしみじみ。

 

久々のおうちはいい…。

入院中に劇団新感線のDVDが届いていたので早速視聴。

いやいや、元気でました。歌を口ずさむくらいに元気出た。

ほんと日常大事。

 

それでも夜中何度か目は覚めてしまいましたが、格段にリラックスして過ごせました。

入院4日目

前夜はよく眠れず。

朝方トイレに行こうとしたところ、ドレナージから出てる液が妙に赤っぽくて、ちょっと不安に。

しかも立ち眩みっぽくなりますます不安。

検温にきてくれた看護師さんもはて?という感じで、お医者さんにみてもらうことに。

術後&緊張のせいか内診が痛かった…。

結果は、手術跡もきれいになっており新たに出血もしていないので、たまっていた血液が出ているのだろうとの事。

挿していることでも負担になるので、午後にはとる事に。

そのせいか気分が落ち込み、朝昼とも食がすすまず。

しかし、単純なもので午後管をぬき、おそるおそるだけどシャワーとシャンプーしたらなんか元気になった!

日常って大事なんだなとしみじみしました。

ごはんも食べれてない…と不安になってたけど、よく考えたら病院のお茶碗って普段使ってるものより全然大きいし、普段こんなどんぶり飯食べてないから残していいんだ!と開き直れました。(術後弱っているからカロリー計算されているだろう病院食はほんとは食べきるのがよいんだろうけど。)

この日嬉しかったのは、夜に廊下を歩いていたら東京ドームが見えたこと。

ラクーアのあかりがキラキラして、ああ綺麗だなあって大げさなくらい感動しました。

ドームめざして廊下をお散歩できたので、気が紛れてよかったです。

 

入院3日目

手術から一夜明けて。

ようやく水が飲めた!

顔を拭いてもらえた!

 

朝はおかゆがでましたが、ちょっと気持ち悪くて食べるのがつらかったです。

がんばって食べて3分の1くらい。

一応牛乳は飲みました。

 

食後に身体を拭くことができました。

そして歩く練習。

そろそろとトイレまで歩けたので、尿道カテーテルは外れました。

ドレナージはまだ出血しているようなので、様子見です。

カテーテルを抜くときになんかにゅるって感じで気色悪かった。

身体から管が出ているので、見た目的にテンションが下がってしまいますね。

動くときも気になるし・・・。

カテーテルを外したので、ナプキンをつけたのですが量は少ないので最初昼用をつけていたのですが、サニタリーショーツは傷をかばうので大き目のをはいているので、ずれてしまい着替える羽目に。

量に関わらず夜用がおすすめです。

 

お昼ご飯は普通食です。

朝みたいな気持ち悪さはないけど、ごはんとおかずは半分くらいしか食べられず。

夕方まで何回か病棟を歩いてみました。

ほんとゆっくりゆっくりしか歩けなくて、癒着を防ぐために歩きましょうと言われてるけど、このくらいの歩きぶりでいいのかもっといっぱい歩かなくちゃいけないのか分からず不安になりながら夜をむかえました。

入院2日目(手術当日)

手術は10時半からとなりました。

前日夜から手術2時間前までに経口補水液を飲まなければなりません。

まず500ミリペットボトル2本。これは前日夜から飲んでもよいとの事だったので、ちょこちょこ摂取。当日は紙パック2つを時間までに飲むべしとの事。

そのほかクリアウォーターは時間まで飲んでもよいので、ひたすら水とお茶を飲んでました。手術当日は飲食禁止なのでなるべく水分をとっておく作戦。

9時前くらいに看護師さんに点滴の管をいれてもらい、手術着に着替えます。

10時頃に手術室へGO。

手術台にのせられ、手際よく管を身体につけられます。

マスクをつけてもらい「もう麻酔ガスはいってますから楽にしてください」と告げられ・・・。

 

手術が終わってました。

 

目が覚めたら、歯の根が合わない!!

まだ麻酔がさめきってないので、寒さは感じないけどとにかく唇がふるえて歯ががちがちなりっぱなし。

毛布(たぶん電気毛布?)をかけられあたためてもらいます。

それに時間がかかったのか手術は2時間20分で終了したようでしたが、病室に戻れたのはその2時間後くらいだったので両親を心配させてしまいました。

 

術後はとにかく腰がいたかった・・・。

感覚としては生理痛の腰痛のすっごい重い感じ。傷の痛みなのか動けないせいかよくわからないけどとにかく腰。

寝返りは怖くてうてなかったから、足の血栓予防のマシンの動きにあわせてそろそろと腰を浮かしたりしていました。

痛みどめは結局つかわなかったけどつかった方がよかったのかな・・・。痛いのはいたいけどつかうほどでもないのかな、と思えるくらいだからましな方だったのかな。

こればっかりは痛みが目に見えないからわからない・・・。

ひどい頭痛や吐き気は私の場合なかったです。

もちろん眠れるような状態ではないので、たまにうつらうつらできたくらいでしょうか。

そしてとにかく水がほしい。水だいじ。

丸一日水が飲めないことがこんなに苦しいなんて。唇がはれあがっているんじゃないかと思うくらいの乾燥した感覚をおぼえました。

夜中に口に含ませてもらった時はもうなんともいえない気持ちでした。

 

いろいろしんどいけど、たぶん順調な術後で夜が明けました。

 

入院のもちもの

入院時にもってったもの。

いるものいらなかったものいろいろでした。

 

・保険証、お金

部屋が有料だったので、前納金(15万円・・・)が必要でした。

高額療養費の適用認定証を先にとっておいたので、退院時に前納金で精算できました。

 

・筆記用具、印鑑

初日に提出しなければいけない書類があるので必要。

シャチハタでOKでした。

 

・パジャマ

前開きネグリジェタイプとTシャツハーフパンツタイプと2枚持っていきました。

前開きでなくてもよいと言われましたが、結果的にはネグリジェの方が便利なのでおすすめです。

術後は看護師さんが着替えさせてくれるのに楽だろうし、その後うまく動けないのでトイレなどもネグリジェの方が便利です。

 

・スリッパ

転倒防止にかかとのあるくつにしてください、と言われたのでクロックスを持っていきました。らくちんでよかった!

 

・下着

術後はおへそまでかくれるゆったりタイプがよいです。

普段のサイズより2サイズ上が目安かな。

退院してからもしばらく使うので多めに用意したほうがよいかも。

普段はMなのでLLと3Lを用意しました。直後は3Lの方が安心できてよかったです。

私は西友で買いましたが、通販サイトの利用がよいかもしれません。

 

・ナプキン、サニタリーショーツ

術後出血があるのでナプキンをしていました。

量はトイレに行った後につくくらいなので昼用で十分なのですが、ショーツが大き目なのでうまくあたらず、最初の時にもれてしまったので夜用を使っていました。

出血量は個人差もあるようなので、両方準備した方がよいと思います。

ショーツはナプキンをつけるので下着より1サイズ大き目がよさそうです。(普段はM→術後下着LL→ショーツ3Lみたいな感じ。)

 

・歯ブラシ、洗面用具、コップ、お風呂セット

シャワーができない間に、と思ってパウダーシートも持っていきましたが看護師さんが身体を拭くようにタオルを持ってきてくれたので足りました。

 

・手提げ

身の回りのものをいれるように。

 

・ペットボトルストロー

寝たまま飲めるので超べんりです!!

あってよかったNO.1かも(笑)

 

・本

ひまつぶしにと思ったけど、術後は体力的にも気分的にもまったく読めませんでした。

クロスワードとか数独のようなものだったらよかったのかも。

 

・携帯音楽プレイヤー

精神安定、気分転換双方に重宝。

 

・パック

ひまなのでお肌のお手入れしてた、との人様のブログを拝見したので持って行ってみました。

気分的余裕はなかったので、帰りの荷物減らそうくらいのなげやりな感じで顔にあててみたのですが、終了後気分がすっきりしました。

やっぱり入院生活自体どうしても気が滅入るから、無理にでも日常っぽい行為をするのはよかったようです。おすすめ。

 

・のどあめ

麻酔の管を入れるので、のどががさがさするとのブログ情報を得たので購入。私の場合はまったくのどの違和感や乾燥もなかったのでいらなかったですね。

 

・耳栓

音が気になる場合は必要なのかな。私は持っていきませんでした。

物音より自分の身体の不快感で熟睡できなかった・・・。

 

他にはTVを見る場合は、イヤホンがいりますね。

TV見放題の部屋(空いてなかったから)にされたけど、そもそもあまりTV見ないからもったいなかった。ちょっと損した気分。

 

 

入院1日目

入院初日は諸手続です。

午前中に入院手続き。大部屋希望でしたが、第一希望の部屋代無料は空きがなく第二希望のテレビ見放題だけど部屋代がかかる方。テレビ見ないんだけどしょうがない。

麻酔や手術の流れの説明があり、お風呂に入ったら後は特にすることもなく、本を読んだりしてました。

手術前の準備としては、おへそのそうじくらい。家でもすませていたので、看護師さんにかるくふいてもらって終わりでした。

あと歯のチェックが念入りでした。麻酔の管を入れる関係で抜けたりすることがあるからのようだけど、ちょっと意外。

予想外に安心したのは浣腸がなかったこと!!!

実は超おびえてたからよかった・・・!!ひどい下痢の腹痛を3分こらえるとかむーりー、どうしようと思ってたからすごいほっとしました。しなかったことで、手術中もれたらどうしようとかはちょっと思ったけど。

でもなんでだろう。腹腔鏡だから?とにかくそれでかなり安心して手術までの時が過ごせました。

ここまできたらもうなるようにしかならないと、なるべく穏やかに過ごそうとつとめた手術前日。ラフマニノフのピアコンを聞いて、ソチの真央ちゃんを思って夜を過ごしました。

 

注射をはじめました

手術まで半年、月1回ホルモン注射を打ちました。

更年期障害と似た副作用が出ると言われていますが、幸いあまり症状はありませんでした。生理は初の注射の翌月からとまりました。

 

3回目くらいからほてりが少々。急にからだがかっとなる事があったけど、生活に支障をきたすほどでも頻度ではなくて一安心。1日に2回くらいで毎日ではなかったと思う。

あとは、5回目の後にちょっと息苦しさを感じることがあって、ちょっと不安にはなったけどもしかしたら精神的なものが少しあったのかも。手術が近くなって、準備しなきゃとか仕事かたづけなきゃとか色々考え始めたし。

 

一番びっくりしたのは、1回目に打った10日後くらいに生理っぽい出血があったこと。

一般的にこのタイミングで出血があるようですが、知らなかったのであせった・・・。

しかも通勤中。電車を降りたときに「?」となってトイレにいったら、わあ!

おりものシートはっててよかった!!ちょうど電車降りるころでよかった。ふんわりしたスカートでよかった。

満員電車を血の海にするところだったよ。

 

注射を打つことで、筋腫が小さくなると言われていますが大きさはあまり変わりませんでした。もうひとつ注射の効果かどうかは分かりませんが、手術中の出血は少なく済んだのでよかったです。

 

 

病院を決めました

手術はお茶の水にある某大学病院で受けました。

経過観察といっても、会社の健康診断で受けていた病院だったので特に婦人科のかかりつけ医を持っていなかった私。

理想を言えば、かかりつけ医からの紹介→手術がよいのでしょうが、今更望めません。

腹腔鏡を希望していたので、そこで検索するともちろん筆頭にあがってくるのがこの病院。結果的に問題はなかったけど、若干右も左も分からず決めたところがあるとは思う。

 

私の場合、「待ち時間があっても可」というところが、そこで手術を受けられた大きな理由の一つ。

まず、身体的につらい症状がなかったこと。

そして、未婚彼氏なしゆえ手術前に妊娠という選択があまり現実的でないこと。

これに関しては、なんとも人それぞれだと思う。例えば、一生懸命婚活して、幸い結婚が決まって具体的に妊娠を考えるようになってから手術という選択もあったかもしれない。そうしなかったのは、多分もしもの生活より現在進行形の自分(の疾患)を優先させたんだと思う。将来のことより現在を優先させる姿勢は今までもこれからも間違った選択をしてるかもしれないけど。まあ、とにかくそうしてしまった。

あとは、大学病院に抵抗がないこと。

待ち時間は長く、主治医が常に診察してくれるわけではないので当たりはずれもある。ちなみに手術前の注射を月一で半年打ったが、毎回違う先生だった。その6人のうち「はずれた・・・」と思った(ちょうど受診する数日前に、特に生理でもなくけっこうな血の塊が出たので訴えてみたが「そうですか」で流された。)のは1人いた。感じ方の問題もあると思うけど。

とは言え、大きな病院の場合は件数も多いから幅広い患者に対応可能だし、他の科も併設されているから婦人科以外に支障があった時に迅速に処置できる利点は大きいと思う。実際入院中に同室の患者さんにも婦人科以外の治療を並行して行っていた人がいた。

 

以上を踏まえた理想の病院選びは

①かかりつけ医を持つこと

普段からかかっている病院の紹介なら安心感があると思う。また退院後のフォローもそこに戻ればよいし。

②なるべく近いところであればなおよし。

通院中はともかく退院後もし症状が悪くなっても近いほうがすぐ行けるという安心感をもてる。

③ある程度の規模の病院へ紹介可能なところ

大きければいいというものでもないだろうけど。

 

書きながら「安心感」が2回も出てきてるから、思ったより重要視してるらしい。

治療内容もさることながら不安の軽減も病院には求めちゃってるのかな。

 

 

手術を決めました

28歳の時に初めて受けた婦人科検診で「子宮筋腫」の診断はされていた。

大きさ4,5センチくらいのものが2つ。

症状も特になかったので、年1回の経過観察のみ。

ところが、昨年秋の検診で9センチに増大。大きさも成長も早いので、手術をした方がよいとの事。

確かに春くらいから生理がおかしい事があった。具体的には、今まで6~7日で終わるところが9日くらい(最後3日はおりものシートで足りるくらいだけど)続いている、夏ごろからは生理予定日10日まえくらいにおりものに血がまざり、おりものの量も増えていた。

ただ、ちょうどその年は仕事が忙しかった事もあり、ストレスかな?にしては続くから検診の時にでも聞いてみようかな、くらいの感覚。

それまで、子宮筋腫なんてそんなにめずらしいものではないしな、と正直軽く考えていた。けれど、いざ手術を勧められるともう不安定にもほどがある私の精神状態。

考えられる一番深刻な事態(実は筋腫じゃなくて肉腫だったとか子宮全摘が必要とか)しか考えれらなくり、涙がとまらなくなったりした。

なんでほっといちゃったのかな、とかもっと小さいうちなら漢方とか食生活とかで小さくできて手術しないですんだのかな、とか親に結婚も孫も見せられなくなるのかな、とか。

今思えば考えすぎだし、最後のは病気のせいにしちゃいかんだろ自分の人生設計だ。でもビビりなので悪いことばかり考えてしまっていた。

そんな季節をこえて、手術を受けることは納得。

次はどこで手術するかという問題でした。

 

きっかけ

2014年8月8日。

幼稚園のはだかんぼ教育(※)が功を奏して、風邪すらめったにひかない私が人生初の手術を受けた日。

病名「子宮筋腫」。

手術名「腹腔鏡下筋腫核出術」。

幸い、命に別状のある病気ではなかったもののやはり不安の多い日々を過ごし、また今後もしばらくは落ち着かない気持ちが続きそう。

手術が決まった時から、ひとさまのブログやHPで得た知識を少しお返ししたく、備忘録も兼ねてブログを開設しようと思い立ちました。

ふんわり更新していく所存です。

 

 

※通っていた幼稚園では、登園後は上半身はだかではだしという方針だった。